脂質制限中に卵は太る?痩せたい人のための食べ方と注意点

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この記事はこんな方におすすめ
  • 脂質制限中、卵は食べて良いのか悩んでいる方
  • 脂質制限中の卵の食べ方や注意点を知りたい方

はじめに

卵は身体に良いと聞くけど、脂質が高いよね?脂質制限中にも食べていいの?

結論、1日2個程度なら問題ありません

卵は高たんぱくで、健康に良いイメージですよね。筆者は過去に上手くいかないダイエットをしていたとき、「身体に良い」と思って卵を頻繁に食べていました。

しかし、「健康に良いこと」と、「ダイエットに良いこと」は別です。
卵の脂質は1個あたり5〜6gと、数ある食品の中でも比較的高脂質です。食べ過ぎると脂質オーバーになり、ダイエットは進みづらくなります。

今回は、

  • 脂質制限中に食べて良い卵の量
  • 脂質制限中に卵を食べる際の注意点

を紹介します。

卵は、私たちの食卓に欠かせない身近な食材です。この記事では、そんな卵に関する疑問に答えながら、脂質制限中の上手な付き合い方をご紹介します。

【結論】脂質制限中に卵は1日2個までOK

食べて良い卵の数ですが、理論上は1日6個(1食2個)まで可能です。しかし、現実的な栄養バランスや頻度を考慮すると1日1〜2個が推奨されています。その理由を説明します。

卵1個あたりの栄養成分

まず、卵1個あたりの脂質量を把握しましょう。

🥚 卵1個(約50g)あたりの栄養成分
種類脂質(g)たんぱく質(g)カロリー(kcal)
全卵約5.1約6.2約71
黄身のみ約4.5約2.7約60
白身のみ約0.0約3.5約15
  • 卵1個あたりの脂質量は、約5.1g
  • 脂質は卵黄に集中。卵白はほぼノンオイル。

出典:文部科学省「食品成分データベース」

脂質制限で摂って良い脂質量

【脂質制限とは?】
1日の摂取カロリーの中で脂質を抑えることで、カロリーオーバーを防ぎ、身体の脂肪を減らすダイエット方法です。「制限」と聞くと厳しそうに聞こえますが、「これまで余分に摂り過ぎていた脂質を、適正量に管理する」というイメージが近いと思います。
具体的には、脂質を1食あたり15g以下に抑えることが推奨されています。この記事の筆者も、これを実践しマイナス12kgのダイエットに成功しました。

卵は理論上、「1日6個」まで食べられるが、食事はバランスが重要

前述の規定量(1食あたり脂質15g以内)に則ると、理論上、卵は1食あたり2個(5.1g ×2個=10.2g)食べることが可能です。

とはいえ、脂質10g以上を卵だけで摂ってしまうと、摂って良い脂質は残り4〜5g程度。他のおかずがほぼ追加できないことになります
また、卵には全ての栄養素が含まれているわけではないため、他のおかずが追加できないと栄養が偏ってしまいます。なるべく肉・魚など、様々な食材をバランスよく食べることが大切です。そのためには、卵の量や頻度も調整する方が良いでしょう。

つまり、卵は理論上1日6個(1食あたり2個)まで食べられますが、現実的には1日1〜2個の摂取がバランス的におすすめです。

卵のメリット、デメリットを表した画像-shishitsu_egg_diet_tips

ダイエットと卵に関するよくある勘違い

卵は必ずしも食べなくてもいい

卵には「健康に良いのでダイエット中には積極的に食べた方がいい」というイメージがありますが、そういうわけでもありません。卵は栄養が豊富で便利な食材ではありますが、卵に含まれる栄養素は他の食材でも代替可能です。

【卵1個分の栄養と代わりに摂れる食品まとめ】

栄養素他に摂れる食品例 ※一例です
たんぱく質肉、魚、納豆、豆腐
ビタミンB2レバー、カレイ、納豆
ビタミンB12貝類、イワシ、レバー、海藻類
ビタミンAレバー、魚介類、にんじん、ほうれん草
鉄分レバー、カツオ、マグロ、アサリ
亜鉛牡蠣、豚レバー、牛肉、たけのこ
脂質肉類、魚介類

逆に言えば、卵1つを食べるだけで栄養価が高い食事にできるため、

  • 朝など、ごはんを時短で済ませたいとき
  • 食欲がないとき

なら効率的に栄養が摂れてとても便利です。(例)納豆卵かけごはん・目玉焼きトーストなど

ダイエット中、「たんぱく質はたくさん摂ればいい」というものではない

よく「ダイエット中はたんぱく質をたくさん摂ろう!」と言いますよね。ただ、摂り過ぎた分はしっかり脂肪になるため、一概にたくさん摂れば良いというものではありません。

たんぱく質=卵、大豆、チーズ、プロテインなどのイメージがあると思いますが、普通のおかず(肉、魚)にも、もちろん入っています
また、厚生労働省の「国民健康・栄養調査(令和元年)」によれば、日本人女性の平均たんぱく質摂取量は推奨量を上回っており、通常の食生活で不足することはほとんどありません。高たんぱく食が必要なのは、少食な人や栄養が不足している人に限った話です。
卵やプロテインの摂り過ぎは、脂質・カロリー過多になりやすいので注意が必要です。

脂質制限中のおかず(たんぱく質+脂質)は、以下が目安量なので、参考にしてみてください。

ダイエット中のおかず(たんぱく質+脂質)目安量
  • 朝・夜:160〜240kcal
  • 昼:240〜350kcal

脂質制限中に卵を食べる際の注意点3つ

他の食材との組み合わせに気をつける

1食の食事全体で、脂質15g以内に収まるように調整しましょう。脂質15gとは、食材そのものの油だけではなく、調理油やドレッシングに含まれている油も含みます。
卵は比較的高脂質食品です。「卵×豚バラ肉」や、「卵×ベーコン」は高確率で脂質オーバーになります。組み合わせに気をつけましょう。

調理方法に気をつける

例えば、フライパンで焼いたり炒める際に一面に油をかけると、高確率で脂質15gをオーバーします。また、サラダの彩りや、丼物の仕上げトッピングで卵を使う場合も注意が必要です。

【脂質がオーバーしがちな調理例】

卵料理で脂質がオーバーしがちな場面-shishitsu_egg_diet_tips

脂質制限中に卵を食べるときのポイント

とにかく調理油を使わない or 最低限に減らす

これが最も重要です。油はその名の通り100%が油なので、小さじ1杯で脂質が4gもあります。これを抑えるだけで、おかずをもう1品追加することが可能です。
工夫の方法としては以下の通りです。

  • 代用品(料理酒)を使いノンオイルにする
  • キッチンペーパーで薄く伸ばし、使用量を最低限にする
  • テフロン加工済みのフライパンを使う

低脂質なたんぱく質と組み合わせたり、他の食材の量を調整する

トースト丸
トースト丸

調理油を減らせば、目玉焼き、オムレツ、チャーハンなど、本来高脂質な卵料理の脂質を大幅にカットできます!

【工夫例】

  • 目玉焼き:料理酒で焼く
  • チャーハン:油を薄く伸ばす、チャーシューの量を調整する
  • パッタイ:料理酒で炒める
  • 親子丼:料理酒で炒める、鶏肉の皮を外す

【体験談】筆者は12キロ減らしたとき、卵は食べていた?

低脂質パンプディングの写真-shishitsu_egg_diet_tips
ダイエット中の朝ごはんの定番だったパンプディング(食パンを使った焼きプリン風スイーツ)。卵無しで低脂質に。甘くて美味しい。

基本的なスタンスは「あえて食べることはしない」

私はとても食いしん坊なので、とにかく量を食べたい派です。卵があると他に食べられるおかずの量が減ってしまうため、別の食材を優先していました。卵焼きなど量が少ない割に脂質が高いな、と思うメニューは避けることも(個人の趣向です)。
通常なら卵を使うレシピ(フレンチトーストなど)も卵無しで作っていました

トースト丸
トースト丸

フレンチトーストは卵無しの方が、クセがなく好みの味です!

とはいえ、卵も有効活用していた

もちろん、卵以外の食品を低脂質に抑えれば、卵も十分使えるおかずです。大好きだったのは低脂質パッタイ。今後レシピをまとめて掲載予定です。
また、朝ごはんはおかずが不足しがちなため、よくゆで卵を食べています。

よくある質問

Q:脂質制限中でも毎日卵を食べても大丈夫?

A:結論、毎日1〜2個なら大丈夫です。卵を食べるかどうかより、1食あたりのトータルの脂質量を守れているかが大切です!

Q:卵を使った加工食品(例:マヨネーズ)はどうすればいい?

キユーピーライト(80%カロリーカット)の写真、お好み焼きの写真-shishitsu_egg_diet_tips
買い過ぎて何本目か分からない。カロリー80%オフマヨネーズ。低脂質な冷凍お好み焼きにかければジャンキーなのにダイエット食に。

マヨネーズは、「キユーピーライト(80%カロリーカット)」強くおすすめします!味は普通のマヨネーズとほぼ変わらないため、こってり系が好きな夫も一緒に利用中です。
脂質はキユーピーマヨネーズの約7分の1。油の使用量が少ないため、成分的・法律的にはマヨネーズではなくドレッシング扱いです。私も、毎日冷凍お好み焼きにかけて痩せられました◎
このような小さな工夫を積み重ねることで、食事の満足感を減らさずに脂肪を減らすことができます。

Q:カロリーハーフ(50%オフ)だとダメ?

カロリーハーフだと脂質が多いため、あまりおすすめはしません。ぜひ80%カットの方を使ってみてください。

【マヨネーズのカロリー比較(大さじ1杯※15g あたり)】

商品名カロリー(kcal)脂質(g)
キユーピーマヨネーズ(通常タイプ)10011.2
キユーピーハーフ(50%カロリーカット)495.1
キユーピーライト(80%カロリーカット)201.5

Q:卵のコレステロールにはどの程度気をつければいい?

A:健康な人なら、卵1日1〜2個なら問題ありません。
最近の研究では「食事からのコレステロールは血中にほとんど影響しない」とされています。脂質制限中でも全体の脂質量に注意すれば、安心して取り入れられます。

Q:卵白が余ったときの活用法は?

A:個人的なお勧めは「お味噌汁に入れること」。贅沢卵スープみたいになってお味噌汁がサイドメニュー化しますので、ぜひ!

まとめ

今回は脂質制限中の卵の食べ方について解説しました。

  • 卵は栄養価が高く、便利な食材
  • 他で栄養を補えていれば、あえて食べなくてもOK
  • 食欲がないときや、時間がない朝ごはんのおかずとして便利
  • 卵を使った食べ物はカロリーと脂質が高くなりがちなので、脂質制限中は気をつける

摂取量や調理法を工夫することで、脂質制限と卵の摂取は両立可能です。1食あたり脂質15g以内を守り、炭水化物・おかず・野菜のバランスの良い食事を心がけましょう。

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